負けるわけにゃいきまっせんばい! 109
賢い話と鈍な話
<賢い話> 人間、いろんな逆境を潜り抜けてくると、結構強くもなるし賢くもなります。 ある俳優が、花道を走って本舞台に行き「申し上げます」というのをやったんです。これは相手役に報告する役です。「申し上げます。何処そこの某と、なんとかの太郎兵ヱ衛、今宵子の刻、何処そこより手勢の兵馬何騎を連れて、何処そこに到着、夜中ながら火急の件につき、お目通り願いたいとのことに御座ります!」とこんな具合に。私も若いときにやらされたことがありますが、これは難しいんです。まず急いで一気に、正確に言わなければならないのですから。それなのに、いろんな人の名前とか、場所、時刻、数などが沢山出てきます。また時代劇の武将には、難しい名前の人が多いんです。 それがある日、「申し上げます」と言ったきり、頭の中が真っ白になってしまって、後のセリフが出てこなくなった。何としてもこのセリフを言わないと芝居が先に進まないんです。しかしこういう時は焦れば焦るほど、思考が混乱して言葉が出てこないものです。 この俳優どうしたと思います? 何事もない素振りで相手役の傍にツツッ駆け寄り、ボソボソッと早口で何事か耳打ちしたんです。そしたら相手も大したものです。「うむっ」と受けて、報告役のセリフ(つまり、用件)をほぼ間違いなくしゃべり、「火急の件につき目通り願いたいとな?」と結んだのです。 俳優というのは、何時もそのシチュエーション全体の流れを掴んで、相手のセリフをよく聞いています。だから臨機応変に対応が出来たんでしょう。人間そういう意味では本当に賢く出来ています。
by masashi-ishibashi
| 2008-10-05 12:25
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