負けるわけにゃいきまっせんばい! 77
<ぼやき>
また俳優という仕事は、今のところ社会的には、何の保証も無いといっていいくらいなのです。ですから、すべての保険(所得保障保険、仕事中の傷害補償保険、または退職金に相当する小規模企業共済の掛け金など等)は自分の甲斐性で備えておきます。そうでないと、病気をしたり、大きな怪我をしたり、年を取って仕事がなくなったとき大変なことになります。しかし現実のパーセンテージは、それだけの用心を出来ない俳優さんがほとんどなのです。俳優という看板を出している人たちの中には、国民年金さえ払えない人が大勢いますから。口先では国も、文化、文化とお題目を唱え、日本俳優連合も俳優個人の社会的地位、権利獲得のために、何十年も国会陳情や話し合いで頑張っていますが、いまだに一番大切な著作権は認められていません。確定申告をするときも〔その他の事業〕ですからね。企業側が金儲けのために、再利用してブラウン管に流す、再放送ドラマの我が映像を、一銭も貰えずにただ指をくわえて見ているだけの、能の無いこの間抜け面(NHK制作と他のキー局制作は別ですが、今やほとんどの作品が下請けの制作会社で作られています)。音楽関係の方たちは、著作権がしっかり確立していますから、そんな馬鹿な目をみることはありませんけど。 舞台、映画、テレビとやってきましたが、最近、年をとるにつれて、その不合理さを益々強く考えさせられます。テレビを見ていますと本当に再放送のオンパレード、悪びれもせず堂々と闊歩していますからね。仕事でたまたま地方に滞在している時など、ホテルの部屋でテレビを見ていますと、それはもうひどいものです。 いや、いけない、いけない、これは失礼。皆様には何の関係も無い話でした。老いぼれ役者のたわごとです。 <トーク番組> ともあれテレビドラマにとどまらず、「小川宏ショー」の〈初恋談義〉だの、〈女房のファッションショー〉、はたまた〈私の秘密〉、〈本物は誰だ〉、桂三枝さんの〈爆笑夫婦〉などとトーク番組にまで出演。 しかしマスコミの功罪とはよく言ったもの。どちらにしても、特にテレビというマスメディアを通した電波の力は恐ろしい。全国津々浦々まで網羅して流れるのですから。 お陰で中年のおじ様になってから、高校時代の初恋のひと(もちろん磯のアワビですよ)とご対面する羽目になって、すっかり照れてもじもじしてしまったり。挙句の果ては大学時代の、アルバイト先の班長さんとご対面させられ、悪事(悪事といったって、要領よく仕事をサボって日当を貰ったくらいのことです)を暴かれそうになっちまったり。まあ、とんでもない恩恵を蒙るものではあります。
by masashi-ishibashi
| 2008-08-18 14:45
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