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石橋雅史の万歩計

負けるわけにゃいきまっせんばい! 73

 <コメディー初体験>

 この事務所での初仕事が、テレビ朝日製作の「欽どこ」(欽ちゃんのどこまでやるの?)なのですが、驚きましたね。
 何といっても私には場違いの、お笑い番組ですから。テレビ局から「欽ちゃんシリーズ」のレギュラーにって、出演依頼があったとき、はじめは本当に冗談じゃないかと思いましたよ。
 そもそものきっかけは、昭和五十四年(1979)の二月に出演した、フジテレビの「オールスター家族対抗歌合戦」<悪役父さん大会>でして、その時の司会者が萩本欽一さんだったんです。
 ここでちょっとだけ話を差し挟みます。人の運命というか、縁なんていうものは、本当に思いもかけない形で突然やって来るもので、テレビ出演主体に切り替えて出演したこの歌番組が、萩本さんとの出会いをもたらし、「欽どこ」へと繋がることになったのですが、更にもうひとつ、私にとっては掛け替えの無い奇縁をもたらすのです。十代の頃の友人で、ずっと離れ離れになり、音信不通だった山下清泉氏つまりジェームス三木さんとの再会です(この時まで、山下氏と劇作家三木氏が同一人物だとは思ってもみなかった)。家族対抗歌合戦打ち上げパーティの席、これを最後に皆が別れ別れになって、他の仕事に散っていくという場で、三十三年ぶりに、思いもかけず彼と再会するのです。このことは後ほど書きますので、ちょっと置いときまして。
 さて話をもとへ戻します。萩本さんに言わせると、「歌合戦ではじめて会ったとき、悪役の中で、一番やさしい目をしていたのが石橋さんだった。そのときから、<欽どこ>のピリリとした香辛料の役をやってもらおうと決めていた」とこういうことなんです。私が言ってるんじゃありませんよ。本当に萩本さんが言ったんですからね。何たって役者はすぐ自分を売り込もうとするんですから。ご用心。ご用心。
by masashi-ishibashi | 2008-08-12 12:48
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俳優石橋雅史ぶらぶら日記

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