多摩の四季
この多摩川のほとり府中市に移り住んで早くも三十年になります。川まで十五分ほどのところですが、来た頃はまだここ京王線武蔵野台停車場など小さな木造の駅舎でした。家の周りは静かで、田んぼだの梅畑だのと田園の趣を残して素敵なところでしたが、今やマンションなどが建ち並びベッドタウンと化して、都市計画道路が走るなど、排気ガス、騒音で当時の面影はほとんどありません。河川敷またしかり。しかし多摩川の清流だけは、その日その日景色の表情を変えながら、一級河川の貫禄を見せて永永と流れ続けています。まだまだ多種の木々や花やいろいろな鳥たちなどが心を和ませてくれます。大変気に入り、終の棲家と決めて、本籍まで移したくらいです。いずこもどんどんと都市化されていく中で、この地も例外ではありませんが、府中市は大化元年(645)の大化の改新により、武蔵、秩父の二国が統合し、武蔵国が誕生した時、国府が置かれ早くから政治、経済、文化の中心地として栄えてきたところです。この歴史ある街に住む人間としてのアイデンティティーというか、プライドだけはなくさないように願いたいものです。自分の人間としての生き様も含めて。
陽の光日々移り行く多摩の四季 艶やかに咲いたソメイヨシノもここ数日の暖かさと風で、ほとんど散りましたね。散り際がよいというのか絢爛豪華というのか。一足先に咲いた山桜はもうまったくの葉桜です。ソメイヨシノは花が先ですが、山桜は葉の方が先に芽吹いて、それから奥ゆかしく花が咲くんですが、清楚ですごくいいですよ。でもその花も舞い散り一二輪残った花はなにか物寂しく哀れにも見えます。 葉桜に褪せし五弁の一二輪 もう新緑の季節ですね。いろんな色合いの緑、そして紅。先日、鶯の鳴き声を聞きました。そう自然が綾なすハーモニーです。いろんな個性がお互いを引き立て合って素晴らしい世界が生まれる。人間の世界もそうありたいですね。 赤芽黐(アカメモチ)紅蓮の炎若葉萌え アカメモチの若葉は燃え立つように真っ赤で親木全体を包み、成長して深い緑色に変わっていくんです。何か勢いがあって逞しいですね。
by masashi-ishibashi
| 2009-04-12 19:17
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