石橋雅史の万歩計

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おかしな家族

みなさんしばらく。さーて、やっと梅雨明けです。所によってはいきなり39℃を超える馬鹿げた暑さ。本当に暑中お見舞い申し上げます。わが石橋家も熱中症なんかに負けてたまるかってんで、てんやわんやの自己防衛。なーんて、それほど大層なこともやってはいないのですが、今回から少しばかり趣向を変えてみようかと思いまして……。
若い時なら、海に出かけるぞ!なーんて張り切ったものですが、何しろ寄る年波には抗えず、すっかりだらしなくなりまして、いきおい面白い情報もとぼしくなりました。そこで、もちろん私がメインでことを起こすのですが、ここで突然五十数年も苦楽をともにして、喜びも悲しみも、花も嵐も踏み越えて、歌の文句じゃありませんが、糟糠の妻も引っ張り出し、そろそろ中年男になってきた息子もたまには引っ張り出して味付けしてみようかと ? 貧しいおつむを絞ったわけです。
まずはわたくし、老骨に鞭打って出演したNHK BSプレミアム時代劇「薄桜記」の撮影がやっと終わりましてほっとしているところ。11回完結の作品ですが、その中で第6話、第7話、第9話に少ししか出ていません、だけどなかなかいい役ですよ。高嶋政伸さん、ともさか りえちゃんの父親で白竿屋五郎兵衛という侠客の役です。是非観てください。放送日は第6話が8月17日(金)20:00~20:43、第7話が8月24日(金)20:00~20:43、第9話が9月7日(金)20:00~20:43です。再放送は毎週日曜日の18:45~19:28に放送しています。
さて、愚妻の件。私の妻は劇団文化座時代の仲間だったいわゆる朋友ですな。私が売れない貧乏役者だったものですから、女優をやめて生活費を稼ぐという羽目に。こっちは九州男児。武士は食わねど高楊枝を決め込んでいるものの、はたから見ればただ情けないだらしない男です。ところがこの女性、どうもこの何か好きなことをやっていないと日々平穏が得られない性分らしくて、なんと染色をはじめたんですなあ。ところがですよ、これがいきなり文部大臣奨励賞を獲得。染色工房の主に見込まれて一点物のきものを染めるようになったのですから。越されましたね。しかし世の中というものはなかなかうまくいかないものです。工房の主が急死してパー。今度は何を始めるかと思ったら、なんと小説。これがまたどう間違ったか三田文学賞にノミネートされていきなり文芸誌「三田文学」に掲載されるという勢い。わからんものですなあ、私なんかへぼ役者で立場がありませんよ。現在はひたすら短歌に没入。超特急でかいつまんで説明しますとこんな女性。
これから私の貧しいエッセイや俳句などと一緒に時々お目見えしますからどうぞみなさん読んでみてください。年齢はいくつかって? ご想像にまかせます。 姓名は石橋曙美と発します。
なになに、息子のほうはどうなんだって? これまた蛙の子は蛙でして、現在、劇団文学座の演技部に所属、ここのところ舞台のほうではだいぶん頭角を現してきていますよ。そのうち近況を! 姓名の義、石橋徹郎と発します。



   梅雨明けて夾竹桃の晴れ舞台

                     雅史
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by masashi-ishibashi | 2012-07-18 16:59

啓蟄

今日は啓蟄ですね。冬ごもりをしていた虫たちが目覚めて、這い出てくる時だそうです。もう春です。今日、朝日新聞の天声人語の欄に虫ということで、俳人の高浜虚子と加藤楸邨<しゅうそん>の句が書いてありましたが、まったくそのとうりです。共感が持てる句なので記しておきますと、虚子の方は「蜘蛛に生まれ網をかけねばならぬかな」。また楸邨の方は「糞ころがしと生まれ糞押すほかはなし」と。楸邨の言葉をお借りしますと「生きるということが、人間にとって崇高なものなら、糞を転がすことも、屁をひることも、虫にとっては崇高な生き方なのだ」と。私も俳優という職業を選び他のことは何も知らないのですから、終生、俳優という仕事に誇りを持って真摯に取り組んでいかなければならないのです。
私の息子も蛙の子は蛙で、俳優の道を選び現在、石橋徹郎<てつろう>という名前で劇団文学座に所属していますが、果たしてどんな役者になることか。
今日、三月五日、新国立劇場初日の鄭 義信<チョン ウイシン>作・演出の「パーマ屋スミレ」に三月二十五日まで出演しています。よかったら是非観てやってください。なかなかいい役のようですよ。啓蟄にあやかって、もうそろそろ春の息吹をいっぱいに吸い込まなくてはいけませんね。
鄭さんは2008年にやはり新国立劇場で「焼肉ドラゴン」を作・演出しスタンディング・オペーションの熱狂的な反響を巻き起こして多数の演劇賞を獲得しました。再度の乞うご期待です。


     啓蟄ぞ春の息吹にまみれけり

                  雅史
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by masashi-ishibashi | 2012-03-05 20:48

輪廻

昨日も寒い一日で昼間、風花のような小雪が舞っていたと思ったら夜に入って雪に変わった。数年ぶりの強い寒気だそうで、日本海側、東北、北海道などは大変な豪雪となり、人的被害、物的損害が多数出ているようで、東日本大震災に遭われた地方も何かと尋常ではないだろう。
年を取ると、曇り空、寒さはなんとなく心さびしく気持ちを鬱にさせる。若いころは、それはそれなりの楽しみや発展的な希望を持ち謳歌したものだが。
ここのところ去年の暮れから近しい友人が間をおかず立て続けに彼岸のひととなり、一昨日また一人末期がんで再入院した。八十歳にもなろうとしているのだからそんなものかなあとも思うけど、やはり受け止める気持ちの何かが違う。さてそろそろ人生の清算をしなければいけないのかなあと思いながら、なんとなく過去を振り返ってみる。俺の生き様はどうだったんだろうって。何をしてきたんだろうって。どうせ人間なんて宇宙の広大さから見ればちっちゃなもので、それがああでもないこうでもないと呻吟しているだけのことです。どんな人でも五十歩百歩というところかな。そんな娑婆でも自分の目指したことを、たとえ不完全だとしてもやり遂げてきたんだから少しは褒めてやってもいいのかなあと。翻ってみればそのために身の周りの人間に迷惑をかけてもきたんだから帳消しかと思っても見たり。エゴイステック。いずれにしても複雑な気持ちです。私が生きてきた証として保存してきたライブラリーも、私がこの世を去ればただただ厄介なごみとして、生き残った身内はその処分に辟易するでしょう。もがきながら生きてきたひとつの生命体は無に戻るのです。
今日は土曜日、私が楽しみの一つにしている定例の空手の稽古日。道場で老いも若きも一生懸命、この冷蔵庫のような道場で生き生きとして頑張っています。みんな前向きの気迫だけがみなぎっています。そうだもう少しは前向きで頑張らなくちゃ。


    道場の冷気斬り裂き子らはしゃぎ

                   雅史
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by masashi-ishibashi | 2012-02-18 19:39

鏡開き

昨日は全日本空手道剛柔会師範会の鏡開きに行ってきました。年頭に当たってやはり気持ちが引き締まりますね。今年もやるぞって、年齢などくそくらえという気になります。79歳頑張っています。

平成24年1月9日
 集合、着替え 午後12時30分
 鏡開き    午後1時15分    本部道場
 新年会    午後3時00分    木曽路

鏡開き行事   神事(荻窪八幡神社神主)
        修養訓五ヶ条
        最高師範挨拶
        型奉納 (錬士「三戦」。  教士、範士「転掌」。)
             最高師範 「三戦転掌」小手掛け合わせ
        記念撮影、お屠蘇(ほか)

まだまだ頑張りますよ。でも本当のことを言うとかなり疲れました。来年のことを言うと鬼に笑われますが、80歳の型奉納が出来ますかどうか。
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by masashi-ishibashi | 2012-01-10 11:34

冬至

寒波襲来。寒いですね。
今日は冬至、一年で一番陽射しが短い日です。昔の人はよく言いました、今日からまた一日一日、米一粒づつの長さ陽射しが伸びるんだと。またまた朝日新聞に掲載されている「天声人語」の受け売りで申し訳ないが、暦の上では今日が変わり目になるんですよね。昔から、この日は柚子湯につかり南瓜や小豆粥を食べて息災を願うんだとか。幼かった日の頃を思い出します。冬至を過ぎると師走も「数え日」というんだそうですが、残り少ない今年、色々な思いが頭の中を錯綜します。大震災、原発事故、何人もの友人の逝去。それもこれもみんな過去の時間へ過ぎ去って行くんですね。私も年明け早々、七十九歳になり、過ぎ去った時間の方がはるかに多いわけですが、残りわずかな時間をどう生きたもんですかね。



   冬至過ぎ米一粒の陽射し延び

                雅史
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by masashi-ishibashi | 2011-12-22 18:37

新涼

今年はほんとうに年回りが悪いですね。三月十一日の東日本大震災。そして今度の台風災害と甚大な被害が出てしまいました。これが復興、復旧するには膨大な費用と時間がかかるとのこと。私などは何のお力にもなれず申し訳ありませんが、被害にあわれた方々のストレスはいかばかりかとお察し申し上げます。
季節だけは移り変わってもう本当に秋です。あちこちに爪痕を残した台風15号は残暑も吹き飛ばして秋らしさだけは残していきました。朝夕はいっきに涼しくなりました。しかしここでも油断大敵です。今日、朝日新聞の「天声人語」を読んでいましたら、今年は夏バテが尾を引く「秋バテ」に要注意らしいとのことです。みなさんくれぐれも御身大切にしてご自愛くださいますよう。




     新涼に蝉の声なく秋はゆく


                 雅史
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by masashi-ishibashi | 2011-09-24 16:50

ちりちり

いやあ暑いですね。まさにちりちりと焼きつけられるような。
その昔、テレビドラマ「Gメン75」のロケで香港へ行き、あるビルの屋上で立ち回りしたことを思い出しました。相手は台湾のブルース・リーそっくりさんだそうでしたが、日陰がほとんどなくて、まさにフライパンの上でちりちりと焼き上げられているような。私のようにアクション映画出演が多かった俳優の、ロケ撮影現場はこんなところが結構多いですから。それでも熱中症などくそくらえと水分を補給しながら汗だくで頑張っていました。若かったんですね。
去年もめちゃくちゃ暑くって、所によっては人間の体温を上回るような日がありましたが、今年もここのところ連日の猛暑日ときて、さすがにギブアップです。みなさん如何ですか? これでいていつの間にか寒くなってきたりしますからね。地球の気候もいよいよおかしくなってきましたよ。昔は四季がはっきりして徐々に移り変わった素敵な日本の気候も今はこのありさま。さて何が? 誰が? 悪いんでしょうかね。 熱中症患者は今年もうなぎ上り。


    ちりちりと秋風恋し炎暑かな

                 雅史
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by masashi-ishibashi | 2011-08-17 16:58

立秋

またなまけちゃいました。何人もの方々からコメントをいただきながら、返信もせず失礼いたしました。自分のブログぐらいちょくちょく開いてみるものですよね。この場を借りて陳謝いたします。ごめんなさい。ちょつと脈略のない話ですが、先日植え替えたアロエがすっかり根をはってしゃっきりしゃんと緑色のつややかな光沢を見せています。この自然界ですごい生命力ですね。もう何年も植え替えていないので、1メータ50センチほどに伸びたものを、上から50センチほどのところで鋸でちょん切り、まるっきり根のない幹を植木鉢に突き刺しただけですよ。それに比べてわたしなんざひ弱なものです。あぁ暑い、あぁ暑い、と弱音を吐いて。それはそうと今日はもう立秋ですね。先日、夏至で昼が一番長いんだなんて言っていたのが、一日一日と短くなり暦の上ではもう秋です。でもまだまだ暑い。油断大敵、夏負け、熱中症にはくれぐれもご用心。それでも夏の花百日紅は美しく咲き誇っています。


      秋聞けど残暑厳しや百日紅

                  雅史
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by masashi-ishibashi | 2011-08-08 17:05

梅雨晴れ

お久しぶりです。東日本大震災が発生してから早くも三ヶ月が経とうとしていますね。津波災害、原発事故の復興、復旧は遅々として進んでいませんが、大自然の季節の移り変わりと時間はどんどん過ぎていきます。大学時代の級友、ケーシー高峰なんかも福島県いわき市に住んでいて、震災のほうは体に異常がなかったようですが、原発事故以来まったく級友どうしとの連絡が取れていません。寒い時期から梅雨そして暑い夏と、これから本当に大変だと思います。私どもも自分にできる限りの応援をしますが、被災者の皆さんもできる限りの辛抱とそして活路を切り開いてください。今年は例年よりずっと早く梅雨入りしましたが梅雨の晴れ間が多いようですね。地上ではいろいろと大変なことが多いのに、空の青さだけは変わりません。もう初夏です。



    梅雨晴れに新緑抜けて空青し

                 雅史
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by masashi-ishibashi | 2011-06-06 15:01

春よ来い

小寒、いやあ寒の入りだなんて思っていたら、一年のうちで一番寒い時期といわれる大寒もあっという間に通り過ぎましたね。東京は相変わらずからからに乾燥して冷え込みが続き、インフルエンザの流行が本格化してきたようです。みなさん予防接種はやりましたか? 私は臆病者ですから去年のうちに早々とやっておきました。若いころは、冬は冬なり、夏は夏なりの楽しみをエンジョイしたものですが、年を取るとからっきし意気地がなくなってだめですね。極端な暑さ寒さは御免こうむりたい。今日この頃はひたすら<春よ来い>ですよ。今日、多摩川べりを歩きましたら、一面冬枯れの景色ではありますが、天気も良く風もなくて太陽は明るく、川の瀬はキラキラと輝いて本当に<春よ来い>という趣でした。あとひと月もすれば、この冬枯れの景色も一面に春の息吹を発散させることでしょう。


   春近し陽光川瀬にきらめけり

                  ー多摩川にてー
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by masashi-ishibashi | 2011-01-27 17:26



俳優石橋雅史ぶらぶら日記
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