石橋雅史の万歩計

負けるわけにゃいきまっせんばい! 99

 <武術>

 武士道の話から、つい死の話になってしまいましたが、話を戻しますと、武術の発生は、人類が外敵から身を守るために考え出した格闘技でして、風土や民族性によっていろんな形で発達したわけです。つまりアジアや欧米のどの国にも、独特の格闘術があって、私たちの国日本でも、時代が進むにつれて実戦の経験がより研究され、この項のはじめに述べましたような、いろんな武術が出来上がり、生きるか死ぬかと言う鎬を削る中で、それぞれに特色のある流派が派生したんです。武術とははっきり言ってしまえば、自分が生きるために必要な、外敵に対する防御と攻撃の技です。と言うことは、究極のところ殺すか殺されるかという宿命を持っているのです。だから身体の小さい者でも大きい者を倒し、非力な者が大力の者にも勝てる技を工夫したんですね。それは徒手格闘術であったり、あるいは武器を工夫したり、忍びの術であったり。とにかく相撲だって、現在は皆さんがご覧になってる通りですが、「日本書紀」などに記述されている大昔の頃は、逆手、投げ、蹴りなどによる、生死をともなう格闘だったというんですから。
 このように室町時代末期の戦国時代を経て、研究を重ね編み出された武術も、江戸時代に入って戦がなくなってくると、単なる格闘術から、究極の自己を見出す道となってくるのです。そして現代、武道の〝道〟はその修行を行うプロセスの中から、人の痛さを知り、耐える精神を養うなど、身体の鍛錬、精神の修養という心技をも合わせて培い、それこそ精力善用の人格形成を目的としているわけです。
 これからの武術は人を倒す術であってはならない、人を生かし己を生かすことだ。つまり〝道〟なのだと。悪役凡人の私には奥が深すぎて、まだ分からないことばかりですけど。
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by masashi-ishibashi | 2008-09-22 16:33
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俳優石橋雅史ぶらぶら日記
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