石橋雅史の万歩計

負けるわけにゃいきまっせんばい! 45

 それはそれとして、芸術祭参加作品なども盛んに制作され、今まで全く別の世界で仕事をしていた、歌舞伎や新派の俳優さんたちとも、同じ番組で一緒に仕事をするようになったんです。勿論、その他いろんなジャンルの方たちとも。
 ある大物新劇俳優の方などは、コマーシャルに出演するような奴は、俳優の屑だなんておっしゃっていましたが、その舌の根も乾かないうちに、有名な某映画俳優と、飲み物のコマーシャルに出ていらっしゃいました。
 本音と建前を詮索する必要は別にありませんが、それまでラジオか、全く芝居とは関係のない仕事をしながらしか、芝居が出来なかった大多数の新劇人にとっては、自分の技術を生かして、経済基盤を確保できる、願ってもない最大級の仕事場だったのです。そりゃごく限られた人は、映画にも出演していましたよ。それに商業演劇のプロデュースシステム。昨今は新劇もプロデュースシステムが盛んになっていますけど。
 とにかく時代は変わったのです。
 俳優であれ演出家であれ、プロである以上、ただ劇団の看板とか全給料制に頼って、肌を温め合っているようでは、生きるということにしても、ものを創るということにしても、甘いと言われても仕方がないでしょう。芸術と経済の問題を模索するという、本当の意味は何ななんでしょうか。
 この世の中に公平と言う言葉はありますが、平等なんてことは金輪際ありません。無能なものは必ず自然淘汰されていくんです(もっともこれは私自身に言い聞かせていることですけど)。劇団も、うっかりすると、世界の、いやそんなに大きなことを言わなくてもいい、日本の中だけでさえ、外部に出れば全く通用しない、自分だけでプロと称している、演劇愛好者の掃き溜めになりかねません。その人たちがやっていることは、独りよがりのマスターベーションです。プロの俳優、プロの演出家、いやプロと言われる人は何の世界でも同じです。その人がどんな仕事をしているかで決まります。
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by masashi-ishibashi | 2008-07-08 16:09
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俳優石橋雅史ぶらぶら日記
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